『作兵衛さんと日本を掘る/熊谷博子監督/2018』

最終更新: 2019年7月5日

炭坑画家・山本作兵衛(1892-1984)。福岡県の筑豊炭田で幼い頃から炭坑夫として働き、その実態と経験を後世に伝えたいと、60歳半ばを過ぎてから絵筆を握り、自己流で2000枚にも及ぶ記録画を残した。それらにはより様子が伝わる日記も添えられている。


2011年5月25日、697点の絵と日記が、ユネスコの世界記憶遺産(日本初)に登録された。


映画公式サイトから拝借


石炭エネルギーによって経済が支えられていた時代。地下深く、漆黒の、ことごとく狭く、息苦しく、暑いなかでの重労働の対価は、炭坑独自の金券<炭坑札>に置き換えられたもした。


映画は、作兵衛さんの作品と為人をなぞりながら、家族、元坑夫、その才能に魅了され支援した人達の証言を交え、炭坑という人目に触れることの無い世界での坑夫達の労苦を、現代の地上に曝した。そこには、100年前に金子文子が訴えた、今我々が思う、そして将来もそうであろう、搾取する側とされる側の構図が視える。


上映後運良く監督の登壇に遇いお話を聞けた。柔らかい物腰も筋金入りのドキュメンタリストとお見受けした。


ポレポレ東中野で上映中(2019.6現在)


#熊谷博子監督 #山本作兵衛 #作兵衛さんと日本を掘る #ユネスコ世界記憶遺産 #筑豊炭田


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